エロリズムのてほどき|恋愛くどきテク・モテる男女の共通点

ドラマみたいな恋もあるんだな

2015-06-03

tumblr_n509e44iUk1twuokmo1_500それはちょうど去年の今頃。私たちは本当に他愛ない出会い方をした。私はいつものいきつけのスーパーで新鮮な魚介類を探していた。料理が趣味だったから、つい真剣に見入ってしまって、顔を近づけて並べられた職座を見ていたの。すると肩がぶつかって、何かと思ったら、あなたが居た。ちょうど私と同じように食材に目を奪われていて、ぶつかった時はっとしていることが、表情からうかがい知れた。
それから体勢を崩したあなたは、陳列してあったわさびの籠をひっくり返して、店内は騒然。なんだかおかしくて顔がにやけちゃったけれど、あなたは申し訳ないやら恥ずかしいやらであたふたしていた。でも笑っていたのもつかの間、私はわさびのチューブをミュールのかかとでつぶしてしまって、滑って転んでしまった。おまけに緑色のわさびがスカートの裾についてしまって、やっと到着した店員さんが慌ててまた、何か濡れたタオルを持ってきますからといって引っ込んでいった。
周囲がざわついていたけれど、店員さんが来たことで事態が収束したかのようにみえたのか、他のお客さんは各々の買い物に戻っていった。でもあなただけはまだ申し訳なさそうな顔をして私に「なにか詫びたいから」って、隣の喫茶コーナーに後で寄りませんかと誘ってきた。誘うといってもその時は、あなた本当に申し訳なさげで「いいですから」っていう私の言葉を聞かずにしょぼんとしていたわね。
買い物を済ませ喫茶コーナーに座ると、コーヒーを一杯おごってくれたあなた。店員さんのくれた濡れたフキンのおかげで私のスカートに着いたわさびは綺麗にとれたから、あったようで無かった事件になりつつあったけれど、あなたの印象だけは鮮烈に私に残った。あなたもあなたで、私が怒ってないことを理解すると、ようやく笑ってくれた。優しいんですね、と私に言っていたけれど、あなたの方がずっと優しいことに気づいていないところが魅力的にみえた。この人とここでお別れするのも少し寂しく思って、「また会いませんか」と声を掛けてくれないかと淡い期待をしたら、本当にあなたは「また会いたいです」と言ってくれた。不思議な出会いから、一年。私たちは今夫婦になろうとしている。こんなドラマみたいな恋もあるんだなって一年後の私はため息をついて思い出している。

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